「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『真昼の決闘』(1952年:ゲイリー・クーパー、グレース・ケリー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ある町の保安官がたった一人で四人のガンマンと対決する西部劇映画。「お礼参り」にやってきた「ならず者」。迎え撃つ保安官に注目です。

1.ストーリー
結婚して町を去ることになった保安官だが悪党釈放の知らせを聞き、戦う決意をする。

2.キャスト
ゲイリー・クーパー(保安官)
グレース・ケリー(新妻)
ロイド・ブリッジス(保安官補)
ケティ・フラド(宿の経営者)
リー・ヴァン・クリーフ(ガンマン)

3.注目のシーン
①主役
ある地方の町の保安官ウィル・ケイン(ゲイリー・クーパー)。若く美しいエイミー(グレース・ケリー)と結婚。保安官の職を辞し、町を出る予定。ところが、かつてウィルが逮捕し、絞首刑になるはずだった悪党フランク・ミラーイアン・マクドナルド)がなぜか減刑され、釈放(その理由が本編で説明されることはなかった)。

②悪党
町に現れた三人の男。ミラーの弟ベン(シエブ・ウーリー)、ミラーの仲間コルビー(リー・ヴァン・クリーフ)、ピアース(ロバート・ウィルク)。挑発するかのように町に現れ、駅でミラーが到着するのを待つ。        

③対決
町の者から予定通り町を去ることを勧められるウィルだが、自分が命懸けで築いた平和を再びミラーに荒らされるワケにはいかない。仲間を集めてミラーを迎え撃とうとするが、保安官補ハーヴェイ(ロイド・ブリッジス)を筆頭に誰もウィルと一緒に戦おうとしない。そんな状況で町にミラーとその仲間が銃を持って現れる・・・。

4.感想
ゲイリー・クーパーアカデミー賞主演男優賞を獲得した作品。ウィルとエミーの「年の差夫婦」。結婚して町を去ることになったが、悪党ミラーが舞い戻る。町を出たとしてもミラーがどこまでも追ってくるのは明白。ウィルはミラーたちと決着をつけることを決意する。その結果は? 戦いの行方に注目の映画。ガンアクションが見せ場。人間関係にも注目。とっても美しいグレース・ケリー演じる「エイミー」。彼女の役割はかなり大きかった。宿を経営するヘレン(ケティ・フラド)とウィルの関係。ウィルと町の人たちとの関係。結局、イキがってばかりで何の役にも立たなかった保安官補ハーヴェイ(残念な奴)。この映画の特徴は「町の人たち」。5年前にミラーを逮捕して町を平和にしたウィルに感謝する者もいれば、ミラーと親しかった者はウィルを毛嫌い(平和を嫌うバカな連中。町の「癌」)。すっかり「平和ボケ」してしまった町の者たちは結局、ミラーと戦おうとしない。問題を保安官に押しつける町の卑怯な連中にウンザリするウィル。こんな奴らを守ってもしょうがないという気もしますが、ウィルは義務と自分の将来のために戦う。どこかで観たようなストーリーだと思ったら、クリント・イーストウッドの『荒野のストレンジャー』(1973年)。町の卑怯な連中と「謎の流れ者」のやりとりを描いた映画。それもそのはず。イーストウッドが「もしも『真昼の決闘』の主人公が殺されていたら・・・」と想像して制作したらしい。戦いのシーン、グレース・ケリー、人間関係に注目の名作です。

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