「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『シェーン』(1953年:アラン・ラッド、ジーン・アーサー、ジャック・パランス)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」南北戦争後、開拓者たちが争う町に流れ者が現れる西部劇。卑劣な悪党ども、凄腕のガンマン、土地を守ろうとする一家に注目です。

1.ストーリー
南北戦争後、ある開拓者一家の土地に流れ者が通りがかり・・・。

2.キャスト
アラン・ラッド(流れ者)
ヴァン・ヘフリン(開拓者)    
ジーン・アーサー(開拓者)
ベン・ジョンソン(ごろつき)
ジャック・パランス(ガンマン)

3.注目のシーン
①主役
伝説の映画。アラン・ラッド演じる「シェーン」の魅力で成り立っている作品。南北戦争後のアメリカが舞台。スターレット一家の主人ジョー(ヴァン・ヘフリン)、妻マリアン(ジーン・アーサー)、息子ジョーイ(ブランドン・デ・ワイルド)。苦労して土地を開墾してきたが、その土地の所有権を主張するライカー兄弟から立ち退きを迫られている。そんな状況で「北へ向かう流れ者」シェーン(アラン・ラッド)がスターレット一家の土地に立ち寄る。

②悪役
イカー兄弟。広大な土地を所有。スターレット一家を始めとする開拓者たちを毛嫌い。その理由は「原住民と戦って土地を守ってきたのは自分たちだ」「新しくやってきた開拓者たちは自分らが勝ち取った土地を不当に占拠している」というもの。もっともな理屈で、法律上も解釈が難しい話(ホームステッド法)。

③キャラ
イカー兄弟の手下クリス(ベン・ジョンソン)。スターレット家に味方するシェーンにしつこく嫌がらせ。そして乱闘に発展。年寄りのライカー兄弟は戦えるようなキャラではないため、助っ人を雇う。殺し屋として名高いウィルソン(ジャック・パランス)。ジョーイ&飼い犬が見守る前でシェーンがウィルソンと勝負。

4.感想
名作。しかしながら、解釈が難しい映画でもあります。カギとなるのは「ホームステッド法」。アメリカの法律で「土地の開放、開拓」に関するもの。土地の所有権を主張するライカー兄弟。「自分の土地」と見なされるためにはいろいろな条件があるようですが、それをクリアしていたのかどうか。柵を作って土地を囲えば「自分の土地」になり、そうでなければ自分のものにならない、というのであれば、囲いのない広い自然で放牧をする人は損をすることになります。そういった点で「ライカー兄弟は悪役だったのか?」といったところ。しかしながら、殺し屋ウィルソンを雇ったことで映画的には悪役に。男っぽいシェーンが戦い、そして去っていく(人を殺した者はその土地から去らねばならない)。家族を抱える友人に決闘をさせるわけにはいかない、というシェーンの友情・男気。大自然、シェーンやウィルソンといったキャラ・人間関係に注目です。

YouTube)一番の見所(クライマックス)まで見せている予告編。本編を改めて鑑賞したい方は鑑賞後に再生するのをオススメします。

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