「鉄板映画：人気スター映画のブログ」メキシコで砂金採りをする三人が様々な困難に遭う映画。欲望、裏切られる恐怖といった心理描写、山賊との撃ち合いに注目です。
１．ストーリー
二人組の男が金鉱に詳しい老人とメキシコで砂金を採取するが・・・。
２．キャスト
ハンフリー・ボガート（アメリカ人）
ティム・ホルト（アメリカ人）
ブルース・ベネット（アメリカ人）
ジョン・ヒューストン（アメリカ人）
ウォルター・ヒューストン（山師）
３．注目のシーン
①主役
1925年、メキシコ。何者なのかは不明だが、食い詰め者のアメリカ人、ドブズ（ハンフリー・ボガート）。身なりの良い男（ジョン・ヒューストン）に小銭をせびる情けない日々。同じような境遇にあるカーティン（ティム・ホルト）と行動を共にする。
②チャンス
金鉱に詳しい老人ハワード（ウォルター・ヒューストン）から金（ゴールド）について話を聞くドブズとカーティン。三人でカネを出し合ってメキシコに金捜しに。
③ハプニング
ハワードのおかげで砂金を発見。喜ぶ三人だが、次第にドブズの疑心暗鬼が大きくなっていく。他の二人に金を盗られて殺されるのではないかと妄想に取り憑かれる。しかも、よくわからない男コーディ（ブルース・ベネット）がカーティンの後をつけて「仲間に入れてくれ」と要求。その対応に苦慮する中、メキシコの山賊が銃を求めて三人組＆コーディを襲う・・・。
４．感想
ジョン・ヒューストン監督作。実父ウォルター・ヒューストンが山師役で出演。いつもカッコいい役をやっている（ような気がする）ハンフリー・ボガートが狂気に取り憑かれる役を好演。メキシコで物乞いをするアメリカ人ドブズがゴールドを見つけたことで異常になっていく映画。カネ持ちになったらそれを失う恐怖と戦わなければならない。ハワードや相棒カーティンにゴールドを奪われるのではないか、殺されるのではないか、とドブズが正気を失っていくプロセスが見せ場。「ドブズの狂気」が中心ですが、ハワードとカーティンもドブズとそれほど変わらない。ドブズらが発見したゴールドの産出地のことをなぜか知っているコーディという男。ドブズらに仲間に入れてくれと頼むが、三人は「NO」。三人でコーディを殺そうとする。そして山賊の襲撃。三人が発見した砂金は最後、誰の手に？ 欲望と狂気を描いた傑作。映画的には山賊との撃ち合いが迫力。インチキ手配師をぶっ飛ばすシーン、「毒トカゲ騒動」、悪党が自分の墓穴を自分で掘らされるシーンにも注目です。
（YouTube）
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