「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ローマ帝国の滅亡』(1964年:ソフィア・ローレン、スティーヴン・ボイド)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ローマ時代の終わりの始まりを描いた壮大な歴史映画。壮大な合戦シーン、王位や支配をめぐる対立・人間模様に注目です。

1.ストーリー
余命幾ばくもないローマの皇帝が後継者に軍指揮官を指名するが・・・。

2.キャスト
ソフィア・ローレン(王女)
ティーヴン・ボイド(軍指揮官)
クリストファー・プラマー(王子)
ジェームズ・メイソン(哲学者)
アレック・ギネス(皇帝)

3.注目のシーン
①主役
皇位継承政権運営を描いた映画。西暦180年。病気のマルクス・アウレリウス帝(アレック・ギネス)。ローマを離れドナウ遠征中。「次の皇帝」として軍指揮官リヴィウス(スティーヴン・ボイド)を指名。王子コモドウス(クリストファー・プラマー)は「ある理由」により皇位継承から除外。そのことに大いに不満のコモドウス。コモドウス派の連中が帝に毒を仕込んだリンゴを食べさせようとする。

②キャラ
コモドウスの妹ルシラ(ソフィア・ローレン)。父アウレリウスが後継者にリヴィウスを指名したことを知っているが、そのことを証明できないため皇位はコモドウスに。残酷なコモドウスは辺境の民族を圧迫し、捕虜の処刑をリヴィウスに命じるが、リヴィウスはこれを拒否。コモドウスとリヴィウスは親友のような関係だったが、対立は決定的に。平和派の哲学者ティモニデス(ジェームズ・メイソン)は辺境の民族を「ローマ市民」に認定することを提案するが、その結果は?

③合戦
娯楽を増やしたいコモドウス。そのために地方の国々に増税。それに反発する地方を武力で屈服させようとする。壮大なスケールで描かれるアルメニアとの合戦シーン、「蛮族」との争いが映画的な大きな見せ場。

4.感想
3時間以上もある長い映画。中心キャラはコモドウス、リヴィウス、ルシラ。リヴィウスを愛するルシラだが、和平のためにアルメニアに嫁ぐ。そして皇位は残忍なコモドウスに。コモドウスの(アルメニアを含む他地域への)無慈悲な政策、捕虜への扱いにリヴィウスは反発。ローマ自体が飢饉や疫病で落ち目に。そして、ついに二人はヤリで決闘を行うことに。その結果は? 「ワケあり」な王子コモドウス。その「ワケ」とは? 壮大な歴史映画ですが、どうやら史実とは異なる描写もあるようです。「映画」と割り切って鑑賞するのがよいかと。ルシラのリヴィウスへの愛、コモドウスの残酷さ&地位への執着、黄金で買収されるおろかなローマ兵たち、合戦シーン、当時を再現した衣装が見せ場の名作です。

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