「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『波止場』(1954年:マーロン・ブランド、ロッド・スタイガー、カール・マルデン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」波止場を仕切る男に命令されて友人を陥れてしまった青年が反旗を翻す映画。ボス、搾取される労働者、立ち上がる者たちに注目です。

1.ストーリー
波止場で働く男が友人と兄を失って・・・。

2.キャスト
マーロン・ブランド(青年)
エヴァ・マリー・セイント(女)
ロッド・スタイガー(兄)
リー・J・コッブ(ボス)
カール・マルデン(神父)

3.注目のシーン
①主役
元ボクサーのテリー・マロイ(マーロン・ブランド)。今では波止場で働く労働者。

②悪役
「ワケあり」な波止場。労働組合委員長のジョニー(リー・J・コッブ)は「組合費」と称して労働者から手数料を徴収。その利権を守るため、自分に逆らう反対派を抹殺(教会ですら襲撃)。テリーはジョニーにそそのかされて友人ジョーイを結果的に売ってしまう。

③キャラ
テリーの兄チャーリー(ロッド・スタイガー)はジョニーの右腕。しかし、実態は子分に過ぎず、ジョニーの脅しに屈する立場。ジョーイの妹イディ(エヴァ・マリー・セイント)は兄の死の真相を追及しようとする。神父(カール・マルデン)は波止場での犯罪を断罪。他にジョニーの手下役でトニー・ガレント(個性的なキャラ。元ヘビー級ボクサーでプロレスのリングに上がったこともある)、犯罪調査委員会の男たち、勇敢にもジョニーに逆らう港湾労働者デューガン。

④危機
ジョニーに逆らう者には死が待っている。誰もが「ジョーイ殺害事件」に沈黙。ところがチャーリーが無惨な姿で発見されて・・・。

4.感想
不思議な映画。ヘンな連中が労働者からカネを巻き上げる内容。なぜ、そんなことが可能なのだろう? 組合委員長のジョニーとかいう奴。「組合費」は労働者に還元されるべきもの。それを懐に入れて、「こんなおいしい商売は辞められん」みたいな態度。なかなか図々しい奴。でもコイツに逆らったら殺されるということで労働者たちは言いなり。逆らったジョーイは殺され、それに荷担してしまったテリーは悩む。ジョーイの妹を愛し、「神の摂理」を説く神父にも影響されてますます罪の意識が強まっていく。そして兄チャーリーの悲劇。テリーは「波止場の暴力」にどんな解決手段を取るのか? マーロン・ブランド主演の不朽の名作。理不尽なピンハネに立ち上がる労働者を好演。しかしながら、現代でも「合法を装ったピンハネ」はたくさんあるような気がする。「物価高」「上がらない給料」に不満を持つ人にオススメかもしれない映画です。

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