「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『華麗なる殺人』(1965年:ウルスラ・アンドレス、マルチェロ・マストロヤンニ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」「ハンティング」で男女が互いの命を狙うサスペンス映画。近未来が舞台の珍作。ウルスラの衣装、舞台設定がツッコミどころです。

1.ストーリー
近未来、「ハンター」の女が「ターゲット」の男をTV中継されている状況で殺害しようとするが・・・。

2.キャスト
ウルスラ・アンドレス(ハンター)
マルチェロ・マストロヤンニ(ターゲット)

3.注目のシーン
①主役
近未来では娯楽「ハント」が人気。「ハンター」になったり、逆に「ターゲット」なったりして殺し合う企画。世界中で行われており、勝負に10回勝てば賞金100万ドルがもらえることになっている。9連勝中のアメリカ人キャロリン(ウルスラ・アンドレス)。次は「ハンター」としてイタリア人マルチェロマルチェロ・マストロヤンニ)を狙う。

②ルール
様々な約束事がある「ハント」ゲーム。機械が選んだ「ハンター」と「ターゲット」が戦うルールであるが、「ターゲット」には「誰がハンターなのか」は知らされない。逆に「ハンター」は「ターゲット」のことをよく知ったうえで狙う(「ハンター」が非常に有利な条件)。そのためマルチェロは「キャロリンがハンターなのかどうか」を調べようとする。もし「ハンター」だと誤解して無関係の人間を殺したら「懲役30年」が科せられるルールになっている。

③キャラ
マルチェロには別れた妻リディア、若い女オルガがいる。離婚に6年もかかったうえにリディアに何もかも取られたマルチェロは二度と結婚しない決意。それを聞いてオルガはキレる。マルチェロの弁護士でありマネージャーのロッシはマルチェロが殺されないように様々なアドバイス。キャロリンが10連勝するシーンを撮影しようとするTV局の連中にも注目されたい(殺人すら宣伝に使う連中)。

4.感想
なかなかの珍作。近未来では「人殺し」がショーとして人気。アーノルド・シュワルツェネッガーバトルランナー』(1987年)と同じコンセプト。『華麗なる殺人』という物騒なタイトルですが、ツッコミどころも。何と言ってもその舞台設定がヘン。人殺しがテレビ中継されてそれが人気というのはありえない。人間は確かに残酷ですが、それを面白がるのは頭がおかしいとしか言いようがない。この映画ではそういったシーンで儲けようとするTV局、スポンサーが何とも卑しく見える。しかしながら、これは映画ですから、あまりマジメに鑑賞してはならぬ。ウルスラ・アンドレス演じる「キャロリン」はセクシーなキャラ(背中が丸出しのピンクのコスチューム)。マルチェロを狙うが愛してしまう、というのも何となく予想できる展開。結局、この映画は娯楽作。「キャロリン」というキャラ、マルチェロの人間関係(ヘンなロボットも登場)、未来世界の描写、ヴィーナス神殿で行われる「キャロリン vs. マルチェロ」の結末(二転三転する対決)、イタリアの名所に注目です。

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