「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ウィル・ペニー』(1968年:チャールトン・ヘストン、ドナルド・プレザンス)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」西部の時代、初老の牛追いが重傷を負ったことをキッカケに人生を見つめ直す映画。「滅び行く仕事」カウボーイの生き様に注目です。

1.ストーリー
仕事を終えて町へ向かうカウボーイが邪悪な一家に銃撃されてしまい・・・。

2.キャスト
チャールトン・ヘストン(カウボーイ)
ジョーン・ハケット(人妻)
アンソニー・ザーブ(カウボーイ)
ブルース・ダーン(邪悪な一家)
ドナルド・プレザンス(邪悪な一家)

3.注目のシーン
①主役
もうじき50歳をむかえるカウボーイのウィル・ペニー(チャールトン・ヘストン)。冬になると牧畜関連の仕事がなくなるため、今後のことを考える。同じカウボーイ仲間のブルー(リー・メジャース)、ダッチー(アンソニー・ザーブ)と共に町に向かうが・・・。

②悪役
餓えるウィル、ブルー、ダッチー。ヘラジカを見つけたが、獲物をめぐって邪悪な毛皮商クイント(ドナルド・プレザンス)&その息子たち(ブルース・ダーンほか)とトラブル、銃撃戦。クイントの息子の一人が死亡、ダッチーが腹を撃たれて重傷。クイントはしつこくウィルを付け狙う。

③キャラ
農民のキャサリーン(ジョーン・ハケット)。息子ホーレス(ジョン・グリース)と共にある町へ向かうが、ダマされて立ち往生。ある牧場主の小屋を勝手に使うが、そこへクイントに撃たれたウィルが息絶え絶えに倒れ込む。

④アクション
西部劇おなじみガンアクションが見られる映画。しかしながら、この映画は銃撃戦ではなく、「50歳をむかえるカウボーイ」の生き様がテーマ。もう若くないウィル。家庭を持ったこともなく、心から人を愛し愛されたこともない。そんな男が優しいキャサリーンと出会って「自分の人生は何だったのだろう?」といった感じで人生を振り返る。クイント一家との決着戦後、ウィルの下した結論とは?

4.感想
個性的な俳優が登場する西部劇。しかしながら、「西部時代」が舞台ということで、登場人物たちは見た目が汚い。ウィルによると「風呂に入るのは年に9回」だそうだ。顔も汚れ、服はドロドロ。そういう姿で登場するため、チャールトン・ヘストンドナルド・プレザンスは他の作品に出演しているときと比べると別人のよう(誰だかわからないほど)。特にプレザンス。『007は二度死ぬ』での「ブロフェルド」役の時とはえらい違いで、特殊メイクのようになっています。ストーリーの方はなかなか悲しい。子供の頃から一人で生きてきたウィル。カウボーイ以外の仕事はできないし、家族を守る生き方もしたことがないため「家庭を持つ」という発想自体が無い。キャサリーンは夫の冷たさに嫌気がさし、ウィルと暮らすことを望むが、その結末は? 自由だが孤独なウィル。その生き様と周囲の人たちとのやりとりに注目の映画。牧場主役のベン・ジョンソン、酒場経営者役のクリフトン・ジェームズ(『007 死ぬのは奴らだ』『007 黄金銃を持つ男』の「ペッパー保安官」役でおなじみ)にも注目です。

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