「鉄板映画:人気スター映画のブログ」西部時代、賞金首たちがアメリカ軍の武器を奪って大金を得ようとする映画。追われる男たちの「滅びの美学」に注目です。
1.ストーリー
なぜか鉄道を嫌悪する賞金首たちが鉄道管理事務所を襲って、逆に追われる。
2.キャスト
ウィリアム・ホールデン(賞金首)
アーネスト・ボーグナイン(賞金首)
ウォーレン・オーツ(賞金首)
ベン・ジョンソン(賞金首)
ロバート・ライアン(追跡者)
3.注目のシーン
①主役
賞金首の男たち。パイク(ウィリアム・ホールデン)、ダッチ(アーネスト・ボーグナイン)、ゴーチ兄弟(ウォーレン・オーツ、ベン・ジョンソン)、メキシコ人のエンジェル(ジェイミー・サンチェス)、老人サイクス(エドモンド・オブライエン)。鉄道管理事務所を襲って、追われる。さらにアメリカ軍から武器を奪ってメキシコの将軍フエルタに売却しようとする。
②キャラ
悪役が主役の映画。パイクらを追うのは鉄道公安主任のハリガン(アルバート・デッカー)。釈放を条件にハリガンに雇われてパイクを追うソーントン(ロバート・ライアン)。ソーントンはパイクの友人であり、追跡には複雑な心境。フエルタに協力するドイツ軍人、メキシコの女たちにも注目されたい。
③アクション
結局のところ西部劇は銃撃戦が見せ場。フエルタと組むパイクらだが、エンジェルがフエルタに無惨に痛めつけられて怒り心頭。破れかぶれの攻撃で凄まじい銃撃戦。機関銃が炸裂するシーンが迫力。
4.感想
監督サム・ペキンパー。143分もある長い作品。年を食った賞金首パイクとダッチ。「最後の仕事」として米軍の武器を奪って1万ドルを手に入れようとする。その結果は? 西部の時代ということで登場人物たちはヒゲや汚い顔。そのため、スターたちの華やかさが目立たない映画。むしろ「別人」のように見える。それだったらスターをキャスティングしなくてもよかったのでは? という気がする(西部劇あるある)。結局のところ、「ワル」のパイクら。悪事を働いて無事、というワケにはいかない。最後はメキシコ軍と戦闘。「破滅の予感」を観客に感じさせながらクライマックスに向かう演出で魅せる映画。銃撃戦、パイクらがハリガンに一杯食わされるシーン(ネジ止め)、エンジェルと婚約者(悲しい)、橋が爆破されるシーン、「パンチョ・ビラ軍 vs. メキシコ政府軍」、フエルタが機関銃を試し撃ちして大混乱になるシーン(笑い)、車でエンジェルが引きずり回されるシーン、ラストの戦闘が見せ場の映画。追われるパイク。追うソーントン。二人の心理描写にも注目です。
(YouTube)
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