「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード』(1970年:ジェイソン・ロバーズ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」仲間の裏切りで砂漠に置き去りにされた男が「神の導き」で幸運にめぐり会う映画。幸運&むなしい最期。人間関係(美女、神父)に注目です。

1.ストーリー
中年の男が仲間二人に裏切られて砂漠をさまようハメになったが・・・。

2.キャスト
ジェイソン・ロバーズ(中年男)
ステラ・スティーヴンス(町の女)
デビッド・ワーナー(神父)
ストローザー・マーティン(裏切り者)
L・Q・ジョーンズ(裏切り者)

3.注目のシーン
①主役
中年のオッチャンが主役の異色作。砂漠をさまよう三人(「砂金掘り」とのこと。本編ではゴールドがどうのこうのといった話は出てこなかったような気がする)。ケーブル・ホーグ(ジェイソン・ロバーズ)が二人の仲間ボーウェン(ストローザー・マーティン)、タガート(L・Q・ジョーンズ)に飲み水を奪われ、砂漠に置き去りに。「水が欲しい」と神に祈りながら砂漠を歩くホーグ。ついに水、発見。

②幸運
ホーグが水を見つけた場所は駅馬車の駅と駅の中間。馬車に水を補給する絶好の位置にある。通りがかった神父ジョシュア(デビッド・ワーナー)のアドバイスで町で土地の登記をすることに。駅馬車屋に「水を発見した」と言っても信用されないホーグ。しかし、銀行はホーグを信用。銀行の資金援助(100ドル)でホーグは商売繁盛。

③キャラ
普段は砂漠の乾いた所に住むホーグ。町で色気いっぱいの女ヒルディ(ステラ・スティーヴンス)に出会う。荒っぽい本性を表すこともあるヒルディだが、次第に二人はうち解け合っていく。一方、ジョシュアは町で人妻にホレてトラブル。

④変化
砂漠を自動車が走る。ホーグは「馬に水を飲ませる商売」に終わりが近づいていることを知る。しかし、あの二人組(ボーウェン&タガート)に報復するまでは砂漠を去る気はない。

4.感想
監督サム・ペキンパー。「ホーグ」という中年男が幸運を掴む話。砂漠のド真ん中で商売。普通ならうまくいくわけないのですが、ゴールドよりも貴重な「水」のおかけでホーグはカネ持ちに。人間関係が面白い映画。町の「ワケあり」女ヒルディ、女の色気にスッカリ参ってしまう神父ジョシュア、ホーグを信用しない駅馬車屋、逆に信用する銀行屋。そして、冒頭でホーグを裏切る二人組。文字を読み書きできないホーグは彼らとどのようにコミュニケーションするのか? そして二人組との因縁の行方は? シリアスな雰囲気の映画ですが、ヒルディの身体がアップで映る演出、慌てて逃げるときは映像が早送りになる演出といった楽しいシーンもあります。出会いと別れ、幸運と不運のコントラスト(神様のいたずら?)に注目の傑作。ペキンパー監督もこの作品が気に入っているということです。

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