「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『怒りの荒野』(1967年:ジュリアーノ・ジェンマ、リー・ヴァン・クリーフ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」西部時代のある町で差別されている青年があるガンマンと出会って人生が変わっていく西部劇映画。青年と卑劣な連中の関係に注目です。

1.ストーリー
西部のある町、町の者から差別されている青年があるガンマンと出会い・・・。

2.キャスト
ジュリアーノ・ジェンマ(青年)
ウォルター・リラ(元・保安官)
ルーカス・アマン(判事)
エンニオ・バルボ(銀行の頭取)
リー・ヴァン・クリーフ(ガンマン)

3.注目のシーン
①主役
西部のある小さな町クリフトン。町の者から差別されている青年スコット(ジュリアーノ・ジェンマ)。町のゴミを片づける仕事をさせられる日々。スコットの母は娼婦で彼を生んで死去。父親は誰なのかわからない。それが差別されている理由。

②悪役
クリフトンは「ワケあり」な連中が仕切っている。10年前に金塊が強奪された事件の黒幕であるクッチャー判事(ルーカス・アマン)、銀行の頭取ターナー(エンニオ・バルボ)、その協力者である酒場の経営者マレイ(アンドレア・ボシック)。金塊強奪事件の一味であるタルビー(リー・ヴァン・クリーフ)が真相を知ってクリフトンにやってくる。

③キャラ
差別されるスコットに親切な元・保安官マーフ(ウォルター・リラ)、ビル(ホセ・カルヴォ)。スコットの育ての母で娼婦のヴィヴィアン(イボンヌ・サンソン)。判事の「お高い」娘アイリーン(アンナ・オルソ)。何の役にも立たない保安官(ニーノ・ニニー)。タルビーに脅されて金塊強奪事件の真相をしゃべるワイルド・ジャック(アル・ムロック)。町に雇われた殺し屋(ベニート・ステファネッリ)。

④出会いと決裂
町に来たタルビーに声を掛けられたのをキッカケにスコットはタルビーに傾倒していく。「銃の時代は終わった」とマーフはスコットに警告するが、これまで町の者からバカにされっぱなしだったスコットは「タルビーの片腕」として町に君臨。しかし、マーフが新しい保安官になったことで事態に変化が・・・。

4.感想
閉鎖的で差別的で「ワケあり」な町が舞台。何と言っても魅力的なのが「タルビー」というキャラ。凄腕のガンマンで「ワル」なのですが、世の中にはもっとズルい奴が。タルビーが卑劣な判事らを追い込むシーンが迫力&貫禄(特に、裏切り者マレイの店を燃やすシーン、丘での決闘が実にインパクト)。そんなタルビーにスコットは心酔。「ガンマンの心得(他人を信用するな、殺しは一度始めたら辞められない、とどめを刺せ、など)」をタルビーから習い、タルビーに買ってもらった銃で町を仕切る連中を逆に脅す立場に。町で大きな顔をするようになったタルビー&スコット。判事らは殺し屋を雇ったり、タルビー&スコットを分裂させる罠を仕掛けたり。その結末は? 人間関係と銃での対決が見せ場の傑作。クエンティン・タランティーノは本作の大ファンだそうだ(何となくそんな感じの作風)。「スコットの下克上」がメインストーリーですが、やっぱりタルビーというキャラ・存在感が気になる作品です。

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