「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『西部悪人伝』(1969年:リー・ヴァン・クリーフ、フランコ・レッセル)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ある町で三人の有力者が軍の資金を奪おうとする西部劇映画。それを阻止する謎の男が襲撃されるシーン、決闘に注目です。

1.ストーリー
西部時代、ある町で三人の有力者が軍の資金を奪おうとするが、それを阻止する謎の男に追い込まれていく。

2.キャスト
リー・ヴァン・クリーフ(謎の男)
ペドロ・サンチェス(汚れた男)
ニック・ジョーダン(軽業師)
アントニオ・グラドーリ(悪党)
フランコ・レッセル(悪党)

3.注目のシーン
①主役
西部のある町。銀行に軍の資金10万ドルが預けられる。謎の武装集団が警備の軍人を奇襲して10万ドルを強奪。ところが謎の男サバタ(リー・ヴァン・クリーフ)が強奪犯を皆殺しにしてカネを取り戻す。

②悪役
武装集団を操って大金を奪おうとした首謀者は町の有力者ステンゲル(フランコ・レッセル)。ファーガスン(アントニオ・グラドーリ)、判事オハラ(ジャンニ・リッツォ)と組み、手下のオズワルド(ロバート・ハンダー)に実行させた。サバタにそれを邪魔されて怒り心頭。殺し屋を雇ってサバタを始末しようとする。

③キャラ
比較的地味な映画。その分、キャラで勝負。独特の表情のステンゲル。キザなセリフを言ったり、サバタとの勝負では妙に自信タップリだったり。サバタの戦いをサポートするのは身なりが汚い元軍人カリンチャ(ペドロ・サンチェス)。カリンチャの相棒で「ネコ」と呼ばれる身軽な男(ニック・ジョーダン)。サバタとは旧知の流れ者バンジョー(ウィリアム・バーガー)。バンジョーと一緒に町を出たいと思っているジェーン(リンダ・ヴェラス)。

④アクション
クリーフ演じるサバタは銃の名手。しかも、経験豊富。奇襲されても撃退。サバタが10万ドル強奪犯を始末するシーン、ステンゲルに雇われた殺し屋を撃退するシーン、ステンゲル邸での戦闘(トロッコを使って銃撃)、ラストの一連の決着戦が見せ場。

4.感想
謎の男サバタが活躍する映画。サバタは何者なんでしょうね?  「法を守る側の者だ」と言っていましたが。町の有力者が軍の大金を奪おうとする話。そんなことしてもすぐにバレてヤバイことになると思うのですが、黒幕ステンゲルはなぜか自信タップリ。そして最後はサバタと勝負。どんな結果となるか? やはり「サバタの魅力」で成り立っている映画。卑怯な手を使う悪党たち。しかし、経験豊富なサバタはそんなことはお見通し。さすが、といった感じで敵を撃退します。ステンゲルもキャラ的には悪くない(特に表情)。カリンチャはばっちい顔でちょっとウザい「お調子者」。普通のガンアクション映画ではつまらないと監督が考えたのか、身軽な「ネコ」というキャラがアクロバティックな動きで映画に個性を与えています。サバタというキャラとその戦い、脅されて焦る悪党たち、マヌケな殺し屋(ママにひっぱたかれる情けない男、帽子の二人組、ほか)、二転三転の末の結末が見せ場の傑作です。

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