「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『夕陽のギャングたち』(1971年:ロッド・スタイガー、ジェームズ・コバーン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」メキシコで革命が発生し、アイルランドの爆破屋と山賊がそれに関わっていく映画。戦闘シーン、奇妙な友情、つらい過去に注目です。

1.ストーリー
メキシコで政府軍にパンチョ・ビラらが抵抗し、その戦いにアイルランドの爆破屋と山賊一家が関わっていく。

2.キャスト
ロッド・スタイガー(山賊)
ジェームズ・コバーン(爆破屋)
ロモロ・ヴァリ(医者)
アントワーヌ・ドミンゴ(大佐)

3.注目のシーン
①主役
山賊一家のリーダー、ファン・ミランダ(ロッド・スタイガー)。実の父や息子らと共に鼻持ちならないカネ持ちの馬車を強奪。イヤミな連中に仕返しをして満足しているところにバイクに乗ったジョン・マロリー(ジェームズ・コバーン)が通りかかる。ジョンにファンがちょっかいを出したことで二人の運命は大きく変わっていく。

②悪役
「革命」がテーマの映画。政府軍、革命軍の双方が「自分こそが正義」と主張して争う。そんな「革命」をファンはシラけた目で見る。「誰がトップに立っても結局、貧乏人は殺されるだけじゃないか」というのがその理由。この映画のストーリー上の悪役は政府軍を率いるルイス大佐(アントワーヌ・ドミンゴ)。子供であっても敵には容赦しない姿勢。ファンとジョンはそんなルイスを倒そうとするが・・・。

③アクション
政府軍と革命軍の戦闘、革命軍に協力するファン&ジョンの戦いが見せ場。冒頭の馬車強奪シーンはコミカル。ジョンがダイナマイトを使うシーン、マシンガンでルイス軍を奇襲するシーン、橋が吹っ飛ぶシーンは迫力。捕らえられた革命派が情け容赦なく処刑されるシーンは無情を感じる。

4.感想
監督セルジオ・レオーネ。『夕陽のギャングたち』というよくわからないタイトル(西部劇といえば『夕陽の~』。もう少しタイトルを工夫して欲しかったところ)。主役が二人のバディムービー。汚い格好の山賊ファン。教育は受けていないが、世の中のことをよく知っている男。アイルランドの爆破屋ジョンは仲間に売られた過去があり、今ではメキシコに逃亡中。そんな二人が革命運動に巻き込まれていく。戦闘シーンと残酷シーンで見せる映画。人々がゴミを処理するかのように処刑されるシーンがショッキング。「革命」なるものを信じないファン。誰が勝っても結局は「人の上に立つ者は残酷なことをする」ということがよくわかっているようです。そういった教訓・メッセージが込められたシリアスな内容の映画。個人的には冒頭で人種差別主義者がファン一家にエラい目に遭わされるシーンが楽しかった。映画的にはダイナマイトが使われるシーンが迫力。コバーン演じるジョン(渋いキャラ)、ファンとジョンのやりとり(コミカルな演出も)、戦闘&爆破、ラストシーンに注目のシリアスアクション作です。

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