「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『盲目ガンマン』(1971年:トニー・アンソニー、リンゴ・スター)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」盲目のガンマンが奪われた50人のヨーロッパ美女をメキシコのならず者から奪回しようとする映画。戦闘シーン、奇妙な友情、美女に注目です。

1.ストーリー
盲目のガンマンがメキシコの悪党に美女50人をさらわれ、奪回を目指す。

2.キャスト
トニー・アンソニー(盲目のガンマン)
リンゴ・スター(悪党兄弟の弟)
ロイド・バチスタ(悪党兄弟の兄)
アグネタ・エクミール(美女)
ラフ・バルダサーレ(将軍)

3.注目のシーン
①主役
盲目のガンマン(トニー・アンソニー)。劇中では特に名前は出てこなかった(ような気がする)。原題が「Blindman」であるので便宜的に「ブラインドマン」と呼ぶことにします。ある契約により美女50人を婚約者の元に届けようとするブラインドマン。その途中、「スカンク」とかいう奴に美女を奪われ、スカンクによると「美女はドミンゴが連れていった」という。

②悪役
よくわからない悪役ドミンゴ(ロイド・バチスタ)。女をさらってメキシコのマヌケな将軍(ラフ・バルダサーレ)に提供して大金をゲット。美女と楽しめる、ってんで大喜びの将軍と部下たち。しかし、これは罠。大金を手に入れたドミンゴは機関銃で将軍の部下を皆殺し。将軍は何故か始末せず、監禁。このドミンゴの悪事にドミンゴの姉「スイート・ママ」(マグダ・コノプカ)、弟キャンディ(リンゴ・スター)、大勢のスタッフが関与。

③アクション
ドミンゴから美女を取り戻そうとするブラインドマンの戦いが見せ場の映画。しかしながら、主人公は盲目。武器はライフル一丁のみ、敵は大勢。そんな状況でどうやって戦うというのか? 美女ピラー(アグネタ・エクミール)、老人らの助けを借りてブラインドマンはライフル、豊富にあるダイナマイトで奮闘。

4.感想
ツッコミどころでいっぱいの珍作。あの「ビートルズ」のリンゴが出演。1971年の作品ということでビートルズが解散して間もない頃の出演。たぶん、「次の道」を模索していた時期だったのではないかと思われます(違う?)。「目が見えないのに凄腕」というコンセプトは勝新太郎の『座頭市』。その西部劇版。主人公が盲目で、しかも凄腕という荒唐無稽な設定のため、ちょっと感情移入しづらい映画。ツッコミどころをいくつか。ビートルズの大スターであるリンゴ。あまり良い役どころではなかった(別の人でもよかったかも)。大勢の美女をさらったドミンゴ。美女を手荒く扱う(水をぶっかけて身体を洗ったり、逃げた女を撃ったり。もっと丁寧に扱え)。メキシコの将軍は妙な奴(「わざとらしい笑顔&セコさ」のキャラ)。どうやらこれは「ツッコミ待ち」の娯楽作。西部劇もありふれすぎているため、奇抜な演出が求められていたのだと思われます。ブルース・リー『ドラゴンへの道』でおなじみの美女マリサ・ロンゴも出演(大勢の一人。どこに出ているのかわからなかった)。キャラ、美女、アクション(爆発シーン、銃撃戦、「スイート・ママ」にレッグシザース(プロレス技))に注目の迷作です。

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