「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『エル・ドラド』(1966年:ジョン・ウェイン、ジェームズ・カーン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ある町の保安官とガンマンが牧場主間のトラブルに対応する西部劇映画。軽妙なトーク、水場を奪おうとする悪党たちとの銃撃戦が見せ場です。

1.ストーリー
あるガンマンが悪党の誘いを断り、正義の側で戦う。

2.キャスト
ジョン・ウェイン(ガンマン)
ジェームズ・カーン(若手)
ロバート・ミッチャム(保安官)
シャーリーン・ホルト(町の女)
ミシェル・ケイリー(牧場主の娘)

3.注目のシーン
①主役
ガンマンのコール・ソーントン(ジョン・ウェイン)。ある男に雇われて町にやってきたが、雇い主が「悪党」と知ってその依頼を断る。

②悪役
牧場主バート・ジェイソン(エドワード・アズナー)。広大な土地を所有する男だが、牧畜には水場が必要。優良な水場を所有するライバル牧場主マクドナルド(R・G・アームストロング)から水場を買収しようとするが、上手くいかない。そこでガンマンを雇うことにしたが、コールに断られてしまった。そこで新たに凄腕マクロード(クリストファー・ジョージ)を雇うことに。

③キャラ
牧場主間のトラブルに対処する保安官J・P・ハラー(ロバート・ミッチャム)はコールとは昔なじみ。しかし、女に去られてからすっかり「飲んだくれ」に。そんなハラーをサポートする保安官助手ブル(アーサー・ハニカット)は口が減らない男(コミカルキャラ)。ある町で友人の敵討ちをする若者アラン(ジェームズ・カーン)はコールの経験と思慮深さに感心して弟子入り。町の女モーディ(シャーリーン・ホルト)は未亡人だが、かつて世話になったコールを密かに愛する。牧場主マクドナルドには息子たちと美しいが勇ましい娘ジョーイ(ミシェル・ケイリー)がいる。

④アクション
西部劇おなじみガンアクションが見せ場。コール、アラン、ハラー、ブルが中心となってジェイソン&マクロード軍と対決。かつて撃たれたときのキズが原因で利き腕が不自由になったコール。早撃ちマクロードとどう戦うのか?

4.感想
エル・ドラド」とは「黄金郷」のことですが、この映画は黄金とは関係ありません(「豊かな水場」を「黄金」にたとえているのだと思われます)。ベテランのガンマンが若手と知り合い、友人でもある保安官と一緒に悪党と対決する話。見せ場は銃を使ったアクション、コールを中心とする人間関係。息子を失うなど劣勢のマクドナルド一家。娘ジョーイの勇ましさもこの映画では重要なポイント。ローカルな争いがテーマの比較的スケールが小さい映画。しかしながら、「ジョン・ウェイン映画」は敵がどんな連中でも関係ナシ。ウェインが活躍すれば観客は満足。古傷により満足に戦えないコール。ジェイソンは大した腕ではありませんが、マクロードは凄腕。対決の行方に注目。ハラーがだらしなく酔っぱらうシーンはあまり面白くない(映画の冒頭では立派な保安官だったのに女関係ですっかりダメ男に。キャラ変すぎて理解不能)。若きナイフ使いアランは魅力的なキャラですが、おいしいところを持っていくのはやっぱりコール。保安官助手ブルは面白いことを言う奴。正義の男たち、悪役、女性キャラによる人間関係に特に注目したい作品。コール&アランが銃を買うシーン、ハラーが妙な「気付け薬」を飲まされるシーンといった笑いの演出にも注目です。

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