「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

名作映画全集。ジャンルを問わず多くの作品を紹介。全記事無料です。

鉄板映画:『黒いジャガー』(1971年:リチャード・ラウンドトゥリー、モーゼス・ガン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ニューヨークの黒人私立探偵がハーレムでの縄張り争いに巻き込まれるアクション映画。「シャフト」というキャラ、町並みに注目です。

1.ストーリー
ニューヨークの黒人私立探偵がハーレムを仕切る男からの依頼で誘拐された彼の娘を捜す。

2.キャスト
リチャード・ラウンドトゥリー(探偵)
チャールズ・シオフィ(警部補)
クリストファー・セント・ジョン(元・相棒)
モーゼス・ガン(町の顔役)

3.注目のシーン
①主役
クールな黒人が主役の映画。ニューヨークの黒人私立探偵シャフト(リチャード・ラウンドトゥリー)。腕が立ち、女にもモテる。しかし、ハーレムを仕切るバンピー(モーゼス・ガン)と因縁。バンピーの手下二人とトラブルになり、警察署でなじみの警部補ビク(チャールズ・シオフィ)に尋問されてしまう。

②事件
そんなバンピーがシャフトに仕事を依頼。娘マーシーが誘拐されたので見つけて欲しい、とのこと。

③捜査
町で情報を集めるシャフト。かつての相棒ベン(クリストファー・セント・ジョン)を訪ねるが、銃撃戦に巻き込まれる。どうやらこの仕事のウラには何やら「隠された真相」があるようだ。

④戦い
マーシーを救出しようとするシャフトだが、撃ち合いになり負傷。再度マーシー救出に向かうシャフトにベンと仲間も協力する。

4.感想
いわゆる「ブラックスプロイテーション」映画(黒人によって製作された黒人主役の映画)。「シャフト」というキャラとその活躍ぶりを楽しむ映画。「黒人のヒーロー」「ニューヨークの町並み」に興味が持てるかでこの映画を観た人の感想が決まりそう。クールなシャフトがカタギの暮らしをする女のために嫌いな奴の依頼を引き受けたり、撃たれたりする内容でストーリー展開が見せ場。シャフトの事務所での乱闘、差別的なタクシードライバー、町での情報収集、銃撃戦、シャフトがバーテンを務めるシーン、カフェのウェイトレス、ギャングとのやりとり、マーシー救出作戦、ほかに注目されたい。強くて、女にモテて、子供に優しくて、仲間を大切にする「シャフト」(個人的には気にいった)。昼とは違う夜のニューヨークにも注目の傑作です。

リチャード・ラウンドトゥリー:『黒いジャガー』シリーズ三部作、『大地震』『シティヒート』ほか。

YouTube)予告編

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鉄板映画:『0011ナポレオン・ソロ2』(1983年:ロバート ヴォーン、デヴィッド マッカラム)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」60年代のスパイが復活し、悪の組織の陰謀をくじくアクション映画。スパイグッズ、戦闘シーン、キャラに注目です。

1.ストーリー
悪の組織「スラッシュ」のボスが刑務所から脱走し、スパイ機関「アンクル」の元スパイが現場復帰して対応にあたる。

2.キャスト
ロバート ヴォーン(スパイ)
デヴィッド マッカラム(スパイ)
ジョージ・レーゼンビー(助っ人)
ジェフリー・ルイス(元スパイ)
アンソニー・ザープ(悪党)

3.注目のシーン
①主役
スパイ機関「アンクル」を退職して15年になるナポレオン・ソロ(ロバート ヴォーン)。大事件発生。「アンクル」の課長ラレイ卿(パトリック・マクニー)の要請で現場復帰。ソロはかつての相棒イリヤ・クリヤキン(デヴィッド マッカラム)を任務に誘う。

②悪役
核爆弾を奪った悪の組織「スラッシュ」。そのボスであるセフランが刑務所から脱出し、「アンクル」を脅迫。要求は「核爆発を止めて欲しければ3億5千万ドル払え」。セフランに協力するのはボディガードの大男、邪悪な老人ピアース、ハゲのケンプ、元スパイで殺し屋のジャナス(ジェフリー・ルイス)、大勢の戦闘員。ジャナスとイリヤには過去の因縁がある。

③キャラ
スペシャルゲスト」としてジョージ・レーゼンビーが登場。「JB」(ジェームズ・ボンド?)のナンバーの車を乗りこなし、KGBに追われるソロをサポート。「アンクル」の秘書フライデーは美人さん。「MI6のQ」ならぬ「アンクルのZ」は美人ながらオジサンのソロにちょっと冷たい。「アンクル」のエージェント、コワルスキーはやや経験不足。

④アクション
「アンクル vs. スラッシュ」が見せ場。最後はリビアのダムに潜伏するスラッシュをアンクルの特殊部隊が総攻撃。ソロとイリヤがそれぞれ敵と一対一で戦うシーンも。また、亡命希望のロシア人バレリーナをソロが救出するシーンではカーチェイス&爆発シーン。

⑤コメディ
凄腕ではあるが「オッチャン」になってしまったソロ。手強い敵に苦戦したり、昔とはルールやシステムが変わってしまったため戸惑ったり。そういった「年を感じるシーン」が笑い。ボールペン型の通信機などのスパイグッズを真顔で使っているシーンも何となく笑える。

4.感想
1960年代に人気だったスパイTV『0011ナポレオン・ソロ』が復活。番組を当時観ていたファンには感動もの(?)の新作。すっかりオッチャンになったソロが大事件発生で復活。ブランクを感じながらも頭脳、経験、腕っぷしでイリヤと共に悪と戦う。結局のところ娯楽作。『007』を意識しているような演出、アクション、キャラが見せ場。カジノでソロがトランプするシーン、洋服店でのちょっとしたトラブル、レストランでの乱闘、靴に仕込んだ爆薬を使うシーン、意外な事実、ラストの一連の戦闘に注目です。

パトリック・マクニー:『007/美しき獲物たち』(1985年)でも「卿」の役。ロジャー・ムーアとの掛け合いのシーンが面白かった。

YouTube)「予告編」

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鉄板映画:『シンドバッド虎の目大冒険』(1977年)のツッコミどころ

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」シンドバッドが「伝説の神殿」に向かうアドベンチャー映画。特殊効果で見せる傑作。しかし、妙なツッコミどころがたくさん。

ストーリー
邪悪な王妃ゼノビアの黒魔術によってヒヒに姿を変えられてしまった王子。元の姿に戻すため、王子の友人であり船乗りのシンドバッドらが「伝説の人物」や「伝説の神殿」を探す旅に出る。

ツッコミどころ
1.偉人
伝説の偉人「メランシアス」。「伝説」なのに意外にアッサリ発見される。娘がいる、というのも何となく妙な感じ(「孤高の人」なのかと思ったら俗っぽい人だった)。

2.実力
メランシアスに会えば王子を元の姿に戻せる、と思ったら、さらに旅をしなければならない、という。役には立ったけど、「伝説の偉人」というほどではなかったメランシアス。

3.島民
カスガルの島でシンドバッドに石を投げつける島民。野蛮な連中だけどメランシアスの娘の指示には従う。野蛮なのか理性があるのかよくわからない連中。

4.
ゼノビアが操る「青銅の牛」は重労働向けの実に便利な道具。船を漕いだり、巨石を動かしたり。しかし、巨石に押し潰されて終了。シンドバッドと戦うのか、と思ったら、「単なる使い捨ての労働力」だった。ゼノビアは潰れた「牛」を見て「もう用はない」といったことを言う(冷酷な奴)。使い捨て牛。

5.ドジ
ゼノビアが体を小さくしてシンドバッドの船に潜入するシーン。メランシアスにアッサリ捕まるゼノビア。ビンに入れられるドジっぷり。メランシアスもやらかす。ゼノビアが持っていた薬をハチに与え、ハチが巨大化。自分が大きくしたハチに襲われるメランシアス。しかもゼノビアに逃げられるドジっぷり。「伝説の偉人」メランシアス。違う意味で「伝説」に。

6.王の資格
一人でシンドバッドらに戦いを挑むゼノビアの息子。しかし、階段から落ちてあっけなく死亡。無謀で、なんとも情けない奴。王になる資格無し。こんなドジ息子を王位に就けようとゴリ押ししたゼノビアは大いに反省すべき。

7.凡ミス
ゼノビアをサッサと始末しないシンドバッド。そのせいで大事な仲間を失う。しかし、最後はハッピーエンドな雰囲気で劇終。犠牲は大きかったと思うが、それでエエのか?

YouTube)「予告編」

コメント
『007 死ぬのは奴らだ』のジェーン・セイモアが出演している面白い映画。特殊効果が売り物。そういうファンタジーな映画に無粋なツッコミなど無用だとは思いますが、納得できないシーンもありますので許される範囲でツッコミ。特に最後。自分のミスで人が死んだりしているのに、ハッピーな雰囲気で終わる。アメリカ映画では「生き残った奴が偉い」という終わり方をする場合がよくありますが、日本人である私とは違う感性のようです。ゼノビアが術をかけるシーンには思わず笑ってしまった。映画を観ている方はいいけど、撮影現場ではどんな感じだったのだろう? ヘンな演技をするシーンでは役者も「我ながら恥ずかしい」と思ったりしないのだろうか?   個人的には気に入っている珍作(良いシーンもちゃんとあります)。面白いところを見つけて楽しむ映画です。 

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鉄板映画:スタローン『刑事ジョー ママにお手あげ』「予告編を楽しもう」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」スタローンがママに悩まされるコメディ映画(1992年公開)。刑事とママの交流に注目。YouTubeにアップされた予告編を解説します。

予告編の内容(画像は全て予告編から)

(Stop! or My Mom will Shoot)

1.息子

スタローン『刑事ジョー ママにお手あげ』(1992年)の予告編を楽しみましょう

刑事ジョー(シルヴェスター・スタローン)。相棒と囮捜査したり、凶悪犯と危険な銃撃戦を展開したり。そんな凄腕のジョーにも苦手な人物が。

2.ママ

スタローン『刑事ジョー ママにお手あげ』(1992年)の予告編を楽しみましょう

ジョーの高齢のママ(エステル・ゲティ)。なんだかんだ理由を付けてママに会うのを避けていたジョーだが、会いに来るという。空港に迎えに行ったが、通りすがりのスチュワーデスや利用客にクスクス笑われるジョー(その理由は?)。家に到着。ジョーを喜ばせようと家事をやたら頑張るママ。ジョーの銃を洗ってしまう。折角手入れした銃が台無し。

3.迷惑行為

スタローン『刑事ジョー ママにお手あげ』(1992年)の予告編を楽しみましょう

シャワー中に入ってくるママ。ジョーはそれを嫌がるが、ママはジョーの裸は見慣れているから平気だと言う。しかしそれは子供の頃の話。大人になったジョーには大迷惑なのだ。

4.仕事への介入①

スタローン『刑事ジョー ママにお手あげ』(1992年)の予告編を楽しみましょう

ビルから飛び降りようとする青年を説得しようとするジョー。ママが青年にメガホンで声を掛ける。

5.仕事への介入②

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「違法な銃」を捜査するジョー。逃げていく怪しい奴を追跡するママ。カーチェイスを展開。

6.彼女

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上司のグウェン警部補(ジョベス・ウィリアムズ)と付き合っているジョー。二人の交際は公然の秘密で周囲にはバレバレだが、仕事の話をしてるフリをしてグウェンはプライベートな会話をしているのをごまかそうとする。

7.嫌な奴

スタローン『刑事ジョー ママにお手あげ』(1992年)の予告編を楽しみましょう

肩の力を抜いて鑑賞するコメディ映画。「嫌な奴」キャラも登場。言葉遣いにトゲがある同僚刑事ロス(J・ケネス・キャンベル)。ジョーに「お仕置き」されるシーン、ママにおちょくられるシーンが見せ場(ちょっとかわいそう)。

8.銃社会アメリ

スタローン『刑事ジョー ママにお手あげ』(1992年)の予告編を楽しみましょう

ジョーの銃を洗濯して台無しにしたママ。その「お詫び」にジョーに新しい銃をプレゼントしようとする。町の怪しいお兄さんから銃を買うママ。そして、ジョーにプレゼント。「何が入ってるのかな?」ってな感じでワクワクしながら(違法な銃が入った)包みを開けるジョー。

9.事件

スタローン『刑事ジョー ママにお手あげ』(1992年)の予告編を楽しみましょう

何者かに襲われる町の怪しいお兄さん。その銃は盗まれたもの。武器を扱う会社を経営するパーネル(ロジャー・リース)は「倉庫の火事で武器が燃えた」という理由で保険金を受け取ったことがある。この男が今回の悪役。銃を回収し、盗みに関わった者を消す予定。

10.飛行場

スタローン『刑事ジョー ママにお手あげ』(1992年)の予告編を楽しみましょう

ヤバくなったパーネル。ママを人質に逃亡を企てる。ジョーはママを奪還し、事件を解決できるのか? 

YouTube

コメント

スタローンのコメディ。凶悪犯とも戦う刑事が自己中なママに翻弄される内容。事情があるママとジョー。ママは若い頃に夫を亡くしているため、ジョーだけが生き甲斐。ジョーの家にやってきて気合いが入る。銃を洗う、大量の朝食を作る・・・。しかし、そのせいでジョーは嫌な夢を見るようになってしまうのだ。「母親あるある」を描いた楽しい作品。朝から大量の食事(そんなに食えるか)。銃を洗濯(余計なことすんな)。他人に自分の小さい頃の写真を見せる(見せるな)、といった感じでツッコミながら観るのがオススメ。スタローンが夢の中で恥ずかしい姿になる「体を張った珍シーン」は本編で。ママが町で違法な銃を買うシーンはちょっとした緊張感。飛行場での対決は迫力。見せ場を詰め込んだ娯楽作です。

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鉄板映画:シルヴェスター・スタローン『コブラ』「予告編を楽しもう」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」スタローンが凶悪犯と対決するアクション映画(1986年公開)。個性的な「コブラ」に注目。YouTubeにアップされた予告編を解説します。

予告編の内容(画像は全て予告編から)

Cobra

1.主役

シルヴェスター・スタローン『コブラ』(1986年)の予告編を楽しみましょう

ロス市警の刑事マリオン・コブレッティ(シルヴェスター・スタローン)。その名前から「コブラ」と呼ばれる。しかし、「マリオン」は「女っぽい名前」ということで本人は気に入っていない。

2.武器

シルヴェスター・スタローン『コブラ』(1986年)の予告編を楽しみましょう

射撃の腕は一流のコブラ。銃にコブラのイラスト。マシンガンや手榴弾も使いこなす。

3.アメリ

シルヴェスター・スタローン『コブラ』(1986年)の予告編を楽しみましょう

一見平和なアメリカ。しかし、強力なショットガンを持った男がスーパーマーケットを襲って乱射。危ないグループに所属し、狂信的な考えに取り憑かれている。

4.仕事ぶり

シルヴェスター・スタローン『コブラ』(1986年)の予告編を楽しみましょう

武装強盗には慣れているコブラ。スーパー立て籠もり犯を始末する前に売場のビールを一口。もちろんこの行動にはちゃんと意味がある。

5.マスコミ

シルヴェスター・スタローン『コブラ』(1986年)の予告編を楽しみましょう

凶悪犯の人権を尊重するマスコミ。銃で解決するコブラはマスコミの格好のエジキ。

6.上司

シルヴェスター・スタローン『コブラ』(1986年)の予告編を楽しみましょう

コブラの上司にあたるシアーズ警部(アート・ラフルー)、モンテ警部補(アンドリュー・ロビンソン)は凶悪犯に対応できない人たち。モンテはエラそうな奴でコブラの無慈悲な姿勢をイチイチ嫌味ったらしく非難する。

7.カルト

シルヴェスター・スタローン『コブラ』(1986年)の予告編を楽しみましょう

「新世界」なるグループ。そのリーダー格の男ナイト・スラッシャー(ブライアン・トンプソン)はナイフで無防備な一般市民を襲う。そのことを「世直し」といって正当化。このグループは警察内部にもシンパがいる。

8.目撃者

シルヴェスター・スタローン『コブラ』(1986年)の予告編を楽しみましょう

仕事帰りにナイト・スラッシャーの犯行を目撃したモデルのイングリット・ヌードセン(ブリジット・ニールセン)。そのことによって「新世界」から狙われ、入院先の病院で襲われる。

9.カーアクション

シルヴェスター・スタローン『コブラ』(1986年)の予告編を楽しみましょう

イングリットをどこまでも追う「新世界」。彼女をガードすることになったコブラが連中とカーチェイス

10.アクション

シルヴェスター・スタローン『コブラ』(1986年)の予告編を楽しみましょう

コブラ vs. 新世界」が見せ場。しつっこく追ってくる「新世界」にコブラがマシンガン、手榴弾などで応戦。最後は鋳物工場でナイト・スラッシャーと一騎打ち。

(予告編:YouTube

コメント

スタローン版『ダーティハリー』。『ダーティハリー』の悪役「スコルピオ」を演じたアンドリュー・ロビンソン、ハリー・キャラハンの相棒役を演じたレニ・サントーニが出演。上司役のアート・ラフルーもキャラハンの上司に似ている。ド派手なアクションが売り物の映画。特にピックアップトラックの荷台からマシンガンを打ちまくるコブラの姿は『スカーフェイス』のトニー・モンタナ(アル・パチーノ)にそっくり。過去の名シーンや名作を意識した傑作。スタローンとニールセンは当時、新婚夫婦。何かと見せ場が多い作品ですが、やっぱり「コブラ」というキャラに注目。予告編には出てきませんが、ピザをハサミで切って食うシーン、チンピラのシャツを「ビリッ」と破るシーンも見せ場。そちらの方は是非、本編で。

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鉄板映画:『ジャイアンツ』(1956年:ジェームズ・ディーン、エリザベス・テイラー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」広大なテキサスの牧場に嫁いだ女性を中心とした人間ドラマ。東部の女、西部の男たち。報われない愛といった人間関係に注目です。

1.ストーリー
東部のお嬢様が西部の牧場主と結婚し、砂漠の町にやって来たが・・・。

2.キャスト
エリザベス・テイラー(妻)
ロック・ハドソン(牧場主)
ジェームズ・ディーン(使用人)
マーセデス・マッケンブリッジ(牧場主の姉)
デニス・ホッパー(息子)

3.注目のシーン
①主役
三人の大物が中心となって話が進む映画。テキサスの牧場主ジョーダン・ビック・ベネディクト(ロック・ハドソン)。種馬用の馬を買いに東部の町へ。そこで知り合ったレズリー(エリザベス・テイラー)と急接近、結婚。新妻レズリーと地元「レアータ」に帰ったビック。レアータの使用人ジェット・リンク(ジェームズ・ディーン)はレズリーに見とれる。

②キャラ
人間関係を見せる映画。ビックの姉ラズ(マーセデス・マッケンブリッジ)はタフな女だが、独身で寂しい。ビックとレズリーの子供たち(デニス・ホッパーほか)、レズリーの実家の人たち(父母、妹レイシー、黒人の召使い)、レアータの使用人たち、レアータの町の人たち(判事、テキサス人専用の医者、貧しいメキシコ人ら)。

③対立
様々な対比を見せる内容。東部と西部、金持ちと貧しい者、男と女、テキサス人とメキシコ人。レズリーとラズの「家の実権」をめぐる不和、レズリーとビックの「政治」に関する夫婦ゲンカ、ビックとジェットの不仲(殴り合いも発生)、人種差別など。

④変化
人の死、遺産相続、結婚、出産。そういった出来事によりベネディクト家、ジェットに大きな変化が。

4.感想
201分もある長編。長回しのシーンも多い。原題は『Giant』で単数形。日本で複数形になったのは、エリザベス・テイラーロック・ハドソンジェームズ・ディーン(および演じるキャラ)を「大物」として扱うということなのではないかと(違う?)。様々な人間関係、対立、変化が描かれた名作。だだっ広いテキサス。列車から降りて、車で90キロのところにあるビックの屋敷。「大牧場」ではあるが、乾燥した砂漠が果てしなく広がり、日差しもキツい。東部の女レズリーはそんな環境にどう適応していくのか? テキサスの広大な土地と対比するかのような狭量な心(男女差別、人種差別)。対比、トラブルがテーマの内容。長編ですが、そういった違い、トラブルを登場人物がどう解決するのかに引き込まれるため長さを忘れるほど見応えのある内容になっています。キャラ、原油が砂漠から噴き出すシーン、成功したジェットの大物ぶり&盛大なパーティ、食堂でのケンカに注目です。

YouTube

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鉄板映画:『エデンの東』(1955年:ジェームズ・ディーン、ジョー・ヴァン・フリート)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」第一次大戦中のアメリカで敬虔な一家が分裂してしまう映画。愛されたい青年、家族、近所の住民。人間関係に注目です。

1.ストーリー
静かな町に住むアメリカ人一家に破産と第一次大戦が迫る。

2.キャスト
ジェームズ・ディーン(青年)
リチャード・ダヴァロス(双子の弟)
レイモンド・マッセイ(父)
ジョー・ヴァン・フリート(母)
ジュリー・ハリス(弟の恋人)

3.注目のシーン
①主役
1917年、静かな町が舞台。敬虔なトラスク一家。農場を営む父アダム(レイモンド・マッセイ)。今は野菜を冷凍輸送するビジネスに取り組んでいる。双子の息子キャル(ジェームズ・ディーン)は内向的かつ反抗的。もう一人の息子アロン(リチャード・ダヴァロス)は優等生。

②家庭環境
キャルとアロンが幼い頃に家族を捨てた母ケート(ジョー・ヴァン・フリート)。今では酒場を経営し、裕福な暮らし。かなりの「アバズレ」で、近所の主婦から白い目で見られている。しかし、彼女は図太い性格で太々しい表情。他人の軽蔑など一向に気にしない。

③トラブル
アダムの冷凍輸送計画が失敗。苦境に陥った父を助けるため、キャルはケートに頼んで投資資金を借りようとする。

④悲劇
家族への思いが通じないキャル。ヤケになってアロンやアダムに真実、不満をぶちまける。そして・・・。

4.感想
ジェームズ・ディーンがスターになった作品。父への想いを理解してもらえず泣き顔になるシーンが特に有名。なぜか内向的かつ反抗的なキャル。彼は「人から認められたい」らしい。投資で大儲け。しかし、戦争で儲けたカネは受け取れないと父は拒否。「清らかに生きたい父」と「自由に好きなように生きたい母」の間でキャルは揺れ動く。死んだはずの母ケートが生きていることを知ったアロン。彼らが出した結論とは? 人間関係が見せ場の映画。キャルと家族、キャルと弟の恋人(ジュリー・ハリス)との関係に注目。その他のキャラとしては、トラスク一家の過去を知る保安官(バール・アイヴス)、ケートの店の用心棒&女店員、実業家のウィル、市民からニラまれてしまうドイツ系の男、性格が悪い看護婦など。レタスの収穫&出荷、町のお祭りでの出来事、アダムの誕生日パーティでの出来事、駅でアダムがショックを受けるシーン、ラストの一連のシーン、有名なテーマ音楽に注目の名作です。

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